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二式複戦 屠龍 : ミニ英和和英辞書
二式複戦 屠龍[に]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [に]
  1. (num) two 
: [しき]
  1. (n,n-suf) (1) equation 2. formula 3. expression 4. (2) ceremony 5. (3) style 
: [ふく]
  1. (n,pref) double 2. compound 
: [いくさ]
 【名詞】 1. war 2. battle 3. campaign 4. fight 
: [りゅう]
  1. (oK) (n) (1) dragon 2. (2) promoted rook (shogi)

二式複戦 屠龍 ( リダイレクト:二式複座戦闘機 ) : ウィキペディア日本語版
二式複座戦闘機[にしきふくざせんとうき]

二式複座戦闘機(にしきふくざせんとうき)は、第二次世界大戦時の大日本帝国陸軍戦闘機キ番号(試作名称)はキ45改愛称屠龍(とりゅう)。略称・呼称は二式複戦二式双戦など。連合軍コードネームNick(ニック)。開発・製造は川崎航空機
名称に複座とつくのは、同年に採用された二式単座戦闘機「鍾馗」と区別するため。
== 開発の背景と経緯 ==
1930年代半ばから1940年(昭和15年)頃にかけ、航空先進国である欧米の航空技術者たちの間では「双発万能戦闘機」なる機体の開発が盛んに行われていた。双発機は単発機より航続距離が長く、爆撃機に目的地まで随伴して護衛することができる。運動性は単発機に劣るが、二基のエンジンによる大出力で単発機を上回る高速を狙い、これをカバーする。武装(機関銃/機関砲)は機首に集中装備するが、これをカメラに変えれば写真偵察機に早変わりする。大出力と大柄な機体により、搭載力が大きいから爆撃機ないし攻撃機として多くの爆弾ロケット弾を積むことができる。搭載力を活かして航法装置や強力な通信機を積載した上で、複座として後部乗員を航法士・通信士とすることで嚮導機・指揮機とすることもできる。結果、一機種で戦闘・爆撃・偵察・指揮など何役もこなせる効率的な機種として、P-38 ライトニングメッサーシュミット Bf110ポテ 631といった機体が次々と現れた。
この流れに影響を受けた日本陸軍は1937年(昭和12年)、主要航空機メーカーに対して双発複座戦闘機の研究開発を命令、川崎造船所(のちの川崎航空機)にはキ38の名で開発を命じた。モックアップで止まったキ38に引き続き同年12月、陸軍は実物の試作機を作る目的で川崎に対し、あらためてキ45の開発を命じた。川崎は井町勇技師を設計主務者に据えて作業に着手、1939年(昭和14年)1月に試作1号機が完成した。しかしながら、装備されたハ20乙エンジンは馬力不足なうえに故障が続出し、テスト飛行の結果も軍の要求を到底満足させるものではなく、キ45の性能は遠く要求に及ばなかった。また、機体にもナセルストール〔飛行姿勢の変化等の条件により、エンジンカウリングからナセル(エンジン取り付け部)に至る空気の流れが乱れて主翼上面の空気を剥離させ、揚力を奪う現象。墜落につながる。〕を引き起こすという問題がつきまとった。
キ45は不採用になったが、双発複座戦闘機の実用化を強く要望する陸軍は 開発の継続を川崎に命じた。川崎はこれを受け、エンジンを実績のあるハ25に換装することを決定し、設計主務者を土井武夫技師に代えて作業に着手した。ハ25装備の機体はキ45第一次性能向上機と呼ばれ、テスト飛行で好成績を示し増加試作機が8機も製作されたが、ナセルストールを引き起こすという問題は未解決のままで実用機としては不採用になった。
陸軍はこの機体をベースにして改修を施せばさらなる高性能機を生み出せると判断し、1940年(昭和15年)10月、第二次性能向上機の試作を命じ、エンジンにはより強力なハ102(離昇出力1,080HP)の採用を命じた。川崎はキ45に見切りをつけており機体は1940年(昭和15年)5月に完成したばかりの九九式双軽爆撃機の基本設計を流用して全くの新設計とした。ナセルストールもナセル自体の取り付け位置を主翼中心よりもより下に配置するなどして解決した。この機体にはキ45改の名称が与えられ、試作1号機は1941年(昭和16年)9月に完成、各種飛行テストが続けられ、1942年(昭和17年)年2月(皇紀2602年)に二式複座戦闘機として制式採用された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kawasaki Ki-45 」があります。




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